「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。
気が付けば六回目。 どこまで放送可能なのか興味が尽きません」
「ちょっと、よろしいかしら……?」
「さて、今回のゲストは前回の予告どおり、」
「よ、ろ、し、い、か、し、らっ!?」
「……『待て』が出来ないなんて、それでは犬属性のクドリャフカさんの足元にも及びませんよ?」
「及ばなくて結構ですわっ! どうしてこのわたくしがこのような場に呼ばれているんですのっ!?」
「……今回のゲスト、猫っぽい方代表笹瀬川佐々美さんです。 拍手ーわーぱちぱちぱち」
「しかもまるで覇気のない棒読み! そもそもわたくしは猫が嫌いなんですの!」
「そんないやよいやよも佐々美のうちな笹瀬川さんにお便りです」
「あなた……少しは会話のキャッチボールを、」
「ラジオネーム『ああ、佐々美様が体の中に……』さんからのお便りです」
「だ、誰ですか!? そのような破廉恥なっ」
「『佐々美様っ!以前『ピーーー』の奴めが「笹瀬川さんって、意外とがっかりお『ピーーー』」
「ちょっ!? お待ちなさいっ! なんなのですかこの効果音はっ!」
「はぁ……? 可能な限り人権を守ろうかと配慮した結果ですが何か?」
「そのような部分に配慮を施すのでしたらもっと他の部分にも気を使ってくださいませんことっ!?」
「そうですか……それでは。 『佐々『ピーーー!』直枝理樹『ピーーー!』がっかりおっぱいだね」』
「なんの嫌がらせですかっ!?」
「失礼ですね、私が書いたお便りではないんですよ?」
「あなたが選択したお便りなんですけれど!?」
「さて、次回はツンデレ繋がりなあの方をお呼びしたいと思います。 みなさん、ごきげんよう」
「少しはゲストを立たせようとは思わないんですのっ!?」
「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。
今回は第七回、ラッキーセブンです。 そんな記念すべきゲストに選ばれたのは……」
「えっと、いいの? あたしが呼ばれても?」
「朱鷺戸うんがーげげごぼうおぇっさんです」
「呼ばれていきなり台詞苛め!?」
「もしくは、あたし沙耶なのよ責任とれるの!?さんとでもお呼びしましょうか?」
「ひゃっほう! 微妙に改修されていて見事なまでに乙女の秘密は守られているけれど
それ以前になんでどうしてあなたにあたしと理樹君の嬉し恥ずかしラブラブトークを
知られているのか不思議よね不思議でしょ? 可笑しいわね、だったら笑いなさいよ!
あーっはっはっはっ!」
「細かい事はさておいて、ここにあるのは朱鷺戸さんへのお便りです」
「……(ぶつぶつ)」
「ラジオネーム、『闇の執行部員』さんからのお便りです」
「っ!? ……ふっ、挑戦状ってわけね。 いいわ、読んでみなさい」
「『正直、ダンジョン内で裸になりすぎじゃね?』」
「しったことかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「『あー、はっはっはっ!』」
「人の台詞取るなぁぁぁぁぁぁぁっ! うあああああああぁぁぁぁぁああんっ!」
「……あの、もしもし?」
「そーよ、ええそーよ! あたしだって恥ずかしかったわよ! でも仕方ないじゃない!
だってそんな仕掛けばかりだったんだもん! 馬鹿ぁぁぁぁうあああぁぁぁぁぁぁん!」
「……流石に罪悪感が首を擡げますね。 次回は……またツンデレですか……」
「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。
八回目のゲストはこの方、二木佳奈多さんです」
「こんにちは。 お邪魔してるわ」
「……はぁ、もういっそのことツンデレバスターズでもいいのではないのでしょうか?」
「何? つん、で……れ?」
「ご存じないのですか? ツンデレです、ツンデレ」
「……興味がないことに時間を割くつもりはないもので」
「デレたら激しいくせによく言いますね、ちっ」
「なっ!?」
「はい? 何か?」
「今貴女、舌打ちを、」
「そんなまさか。 その人気っぷりに嫉妬なんてしていませんよ?」
「……まぁいいわ。 それで? どうせお便りがっていう展開なのでしょう?」
「良くご存知で」
「さっさと終わらせて欲しいものね」
「それではご期待通りに、ラジオネーム『1せんちだけ大きいんですヨ!』さんからです」
「……葉留佳……っ」
「『私のおねーちゃん。 私のおねーちゃんはとっても温かいです。 一緒に寝るとそう思います。
おねーちゃんは抱きつき癖があります。 とっても柔らかいです。 1せんち小さいのにな。
小さい女の子も大好きみたいです。 でもスタイルの良い姉御の事も気になっているみたいです。
実はいつも色々と気にしているみたいです。 もーえろえろですね。 え、何?あーちゃん先、』」
「……黒幕はあの人なのね?」
「なんのことでしょう? ……でもこれで更に隠れファンが急増しそうですね」
「残念ですが、そんなことにも興味はありません」
「というわけで、実は陰で色々と試しているらしい二木佳奈多さんでした」
「だっ! 誰がっ!?」
「次回は暑苦しそうな五月蝿そうな方の出番です。 それではまた」
「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。
九回目のゲストは残念ながら急病という事でお休みとなります。 あしからず」
「っているじゃねえかよ!? お前の目の前に! これでもかってぐらいによ!」
「ああ、どうも美しさが足りていなかったので視認拒否してしまいました」
「ったくよぉ、しっかりと紹介してくれよな」
「はぁ…… では改めまして、臀部で有名な井ノ原真人さんです」
「尻じゃねぇよっ! なんだよ臀部って!? 俺と言えば筋肉、筋肉と言えば俺だろうが!」
「なるほど。 井ノ原さんと言えば筋肉、筋肉と言えば臀部ですね?」
「うおっ!? 俺と尻がイコールで繋がった!? そうだったのか……知らなかったぜ……」
「あたし美魚っち、お前ケツ犬」
「うがぁぁぁぁぁっ! 俺は犬の尻尾の根元でしかなかったのかぁぁぁ……」
「あ、上手く投書内容に関りそうですね。 ラジオネーム『度し難いわね』さんからのお便りです。
『ちょっと井ノ原真人。 最近クドリャフカと仲がいいみたいだけど、貴方何様のつもり?』」
「……犬のウンコッコ真人です。 生まれてきてごめんなさい……」
「まぁ、それは自分の異名と能美さんのイメージキャラである『わんこ』をかけたエスプリですね?」
「……ああ? んだよ、エスプレッソがどうしたって?」
「……あまりにも不自然ですね。 井ノ原さんが考えて作るネタは、無意識のネタを超筋肉とすると、」
「すると?」
「アミノ酸以下ですね」
「違いすぎるじゃねーかっ!」
「もしくは酸です」
「もう繋がってねーよ!」
「正しくは惨ですが」
「ぐあぁぁ…… ……西園、ギャグにはなぁ、言っていい事と、言うまでも無い事があるんだよっ!」
「はい、まさしくその通りかと」
「……え、あれ?」
「さて、次回は…… おや、またこの方ですか」
「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。
この番組も遂に十回目。 感無量ですね。 そうは思いませんか? ADさん?」
「ちょっとちょっと! みおちん冗談きついなぁ。 私はADじゃなくてゲ・ス・ト、でしょーに」
「ご紹介します。 アシスタントにもならない丁稚奉公、略してADの三枝さんです」
「そもそも初めて聞く役職っ!?」
「はるかはうるさい」
「そんな鈴ちゃんみたいに言ってもキャラ違うよっ! 似てないしっ!」
「まぁ既に紹介するまでも無いほど皆さんに親しまれている、ということでしょうかね」
「おっ、なんかみおちんに褒められたのってハジメテな気がするですヨ♪」
「そんなこんなで、さえぐささん」
「さいぐさっ! 親しんでないじゃんっ!」
「失礼、噛みました」
「嘘だー!」
「噛みまみた」
「ホントだっ!? 噛み噛みだっ!?」
「書いてみた」
「ラジオでしょコレ!? 見えないじゃんっ!?」
「じゃん、お葉書です」
「……せめて楽しそうに言ってよ、じゃんって」
「あ、これは二木さん宛ですね。 間違い葉書ですか」
「あれあれー? 司会さんー? 進行はしっかりしてもらわなくちゃー」
「皆さんもお間違いないようご注意を。 琥珀色の澄んだ瞳が佳奈多さん、寒色が葉留佳さんです」
「なんかその例えってどうかと思うよっ!? 琥珀の対比って普通は瑠璃じゃないのカナ!?」
「はるかはうるさい」
「二度目っ!? やっぱり似てないっ!」
「三枝さん、五月蝿いです」
「普通に言われる方がダメージでかっ!?」
「おや、残念ながらお時間のようですね。 ええ、残念です。 皆さん、次回もお楽しみに。」
「絶対みおちん生き生きしてるよね? してるよねっ!?」