拍手お礼ラジオ:西園シスターズ!再放送

第一回

「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。

  記念すべき第一回のゲストはこの方……」

「やははー三枝葉留佳だよー、ってみおちん。このタイトルおかしくない?」

「早速駄目出しですか? これだから賑やかし担当の方は……」

「普通に酷っ!?」

「美魚と美鳥でシスターズ。 ……別に棗さん達を意識している訳ではありませんが、何か?」

「いないじゃんっ! 放送室には私とみおちんだけだよっ!?」

「それでは最初のお便りです」

「スルー!? そんな無茶な質問だったの?今の!?」

「ラジオネーム『カルフォルニアコップみおちん』さんからの質問です」

「それって私が付けたみおちんの称号……ってことは自作自演?」

「『三枝さんの髪が、しっぽみたいで邪魔です』」

「うきゃっ! ショックデス!! その感想は大ショックデスヨ!?」

「『というのは冗談で、その髪にあるビー球みたいな髪留め。それにはどういった意味が?』」

「はー……ようやくゲストっぽい扱いになって、」

「それでは第二回をお楽しみに。次回のゲストは能美さんを予定しています」

「みおちんっ!?」

第二回

「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。

  二回目となる今回のゲストはひんぬーで有名なこの方……」

「わふっ!? しょーかいなのにあらぬ誤解を広められてますっ!?」

「……誤解、ですか?」

「……わふー。 能美クドリャフカです……」

「早速ですがお便りのご紹介です」

「もーなんでも来いなのですっ」

「ラジオネーム『強気受け』さんからのお便りです。 ……この方は既に自覚されているのでしょうか?」

「?」

「いえ、なんでも。 んっん、『能美がゲストだって聞いたぜ?だったら俺からの願いはこれだけだ』」

「はい?」

「『今度うちの鈴と一緒にスクール水着を、』」

「……」

「……」

「……」

「……本日のゲストは能美さんでした。 ありがとうございます」

「……恭介さん……」

「次回は強気受けさんをお呼びしたいと思います。 ……ごきげんよう」

 第三回

「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。

  今回で三回目。 ゲストはこの方……」

「……さっき、すれ違った二木の奴におもいっきり睨まれたんだが」

「……棗恭介さんです。 こんにちは」

「あ、ああ。 こんにちはだな」

「……」

「ん? なんだよ?」

「どうしてそんなに不思議な表情をされているのですか?」

「そりゃそうだろ? ここに来るまで、一体どれだけの視線を向けられたと思ってるんだ」

「はぁ」

「それも女子からは蔑みの、男子からは尊敬の眼差しだぜ? なんなんだよ一体」

「ご自身が出されたお便りが原因としか……」

「なんだそりゃ?」

「……なるほど。 来ヶ谷さん辺りが怪しいですね」

「???で、俺はここで何をすればいいんだ?」

「はい、それでは恭介さんへのお便りです……ラジオネーム『とくめーきぼう』さんから」

「ああ」

「『きしょいわっ! この馬鹿兄貴っ!!』」

「……はぁ?」

「だ、そうです。 本日はありがとうございました」

「って、マジか!? これで終わりかよ!?」

「……次回は来ヶ谷さんをお呼びしたいと思います。 お楽しみに」

「俺の昼休みがぁぁぁぁぁ!」

 第四回

「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。

  いつの間にか四回目となりました。 今回のお客様は……」

「はっはっは。 放送室の本当の主、来ヶ谷おねーさんだ」

「放送室使用許可の件、ありがとうございました」

「なに、かまわないさ」

「……何時も直枝さんと『しっぽりむふふ』されている部屋らしいので、何が置いてあるかと心配でしたが」

「ぶっ」

「至って健全な『むふふ』具合でしたので安心しました」

「み、美魚君っ!?」

「真っ赤になった来ヶ谷さんの表情をお見せできないのは残念ですが、ここでお便りです」

「くっ……まさかこれほど手強い企画だとは……」

「ラジオネーム『トランクス派』さんからのお手紙です……? 今回はご本人でしょうか」

「ああ、『強気受け』氏か」

「前々回の手紙はあなたの陰謀だったのでは……?」

「おねーさんには何の事だか」

「……証拠も無いですしね。 さて、お便りですが『はいてないって本当か?凄いなっ!』……凄いですね」

「ほぅ(怒) これはまた随分と刺激的な質問だな」

「来ヶ谷さん? ……模造刀を手にしたりして、どちらへ?」

「前々回の反撃と言う事か……いいだろう、その挑戦受けようではないか」

「待ってくださいっ!」

「止める気かね?」

「いえ。 ……本当にはいていらっしゃらないのですか?」

「っ!? そんなわけないだろうっ!」

「……行ってしまいましたね。 あの顔の赤さに関する真実が知りたいところですが、ここでお時間です。

  次回は女生徒の制服を用意して、ゲストお迎えしたいと思います」

 第五回

「こんにちは、拍手お礼ラジオ『西園シスターズ!』司会の西園美魚です。

  五回目となる今回は趣向を凝らしまして……」

「どうして僕がこんな格好をしなくちゃいけないのさっ!?」

「……ご本人の為に、お名前は伏せさせて頂きますね。 本日のゲストさん、よろしくお願い致します」

「西園さんっ!? 質問に答えてよっ!」

「ちらり」

「っ!? み、見ないでよ……」

「はぁ……眼福です」

「だからどうして僕が、」

「ちらちら」

「~~~///  は、恥ずかしいよ……」

「とてもよくお似合いですよ?」

「女の子の格好が似合っても嬉しくないよっ!」

「ちなみにお聴きの皆さんへ。 本人の希望によって、放送室には鍵をかけさせていただきました」

「う~~、誰にも見られたくないんだよ……」

「その羞恥が人を引き付ける原因とご理解された方が宜しいのでは?」

「そんな事言ったって……」

「既に写真は押さえてありますが」

「何時の間にっ!?」

「譲って欲しいという方は、生徒会の投書箱へ『この番組が長く続いて欲しい』と意見を入れてくださいね」

「計画的なのっ!?」

「本日のゲストは直枝理樹さんでした。 ありがとうございます」

「言ってるよっ!本名言ってるよそれっ!?」

「次回のゲストには猫っぽい方をお呼びする予定です。 ……ごきげんよう」

「待ってよ! これじゃ僕が呼ばれた意味って、まるで(プツン)」

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